チルウィッチとは

chilewichとの出会い

【chilewichとの出会い】

巨大な工場で見つけた1枚のテキスタイル

創業50年以上の歴史を持つ当社ですが、元々は工業用材料の輸出入商社として成長してきました。

2001年に工業用材料で取引をしていたアメリカの工場を訪問した際に、工業材料以外に産業資材やガーデニングファニチャー用のテキスタイルを生産している別部門があったため急遽見学することに。

チルウィッチのジョージアの工場

工場内は糸染機・整経機・織機・加工機・仕上げ機・検反機etc.と、以前私が勤めていたテキスタイルメーカーの馴染みのある生産ラインとほぼ同じでした。

数百台の織機から生産される多くの生地の中から、日本では目にしたことがなかった美しいテキスタイルに心を奪われて立ち止まっていたところ、「これはニューヨークChilewich社からの別注商品で、ランチョンマットやラグマット用なのですよ」と説明されとても驚きました。

合理的なアメリカ文化らしいテキスタイル

その当時、日本のランチョンマットは主に綿・麻・ポリエステル・T/C素材でしたが、Chilewichの素材はポリエステル糸にPVC(塩化ビニル樹脂)をコーティングしています。

そのため、強度があり長く使える・色落ちしにくい・発色が良い・汚れが落ちやすい・手で洗えて洗濯不要・速乾性・シワにならずアイロン掛け不要。まさに合理的なアメリカ文化そのものでした。

ニューヨークに直行

アバンギャルドなデザインに心を鷲掴みにされた私は、訪問先からニューヨーク行の飛行機に飛び乗り、Chilewich社オーナー兼チーフデザイナーのSandy Chilewich氏と日本総代理店契約を結びました。

当初は日本・フランス・スイスからスタートし、今や世界中でChilewichが販売されるようになりました。

あれから20年

私と同じようにChilewichに心を鷲掴みされた方々、ご関心をお寄せ頂いている方々、この嬉しさと感謝の気持ちは言葉では言い尽くせませんが、Chilewichブランド製品に触れ合うことで少しでも幸せな気持ちになって頂けましたら幸いです。

Chilewich/Sultan LLC, New York
日本総代理店 株式会社メタロイ商会
代表取締役 吉本雅人


【chilewichの歴史】

【1977年】
婦人用レッグウェア会社「HUE」を設立

Sandy chilewichはKathy Moskalと共同設立した靴下会社HUEで活躍していた。
HUEはデザイン、パッケージ、商品における革新性によってレッグウェア業界に革命をもたらした会社として功績を残した。

【1992年】HUEを売却

会社は売却されたが、Sandyは1994年まで共同社長として残った。同ブランドは現在も発展を遂げており、HUEを去った後もSandyは魅力的な素材及びテキスタイルの探求を続けた。

【1996年】デザインスタジオ「chilewich|Sulatn LLC,NEWYORK」を設立

チルウィッチのデザインチーム

【1997年】インテリア小物「Ray Bowl」で大きな成功を収める

彼女のスタジオ初の取り組みとなる “RayBowl”で大きな成功を収める。ランジェリーに使う伸縮性のあるニット素材でメタルフレームを覆うそのデザインは、シンプルで柔らかな曲線のファブリックを支える独創的なメカニズムが融合している。実用特許を取得し、ニューヨーク国際ギフトフェア最優秀賞をはじめ数々の賞を受賞した。

チルウィッチのレイボウル

【2000年】塩化ビニル織物のプロダクツ

RayBowlに組み込むのにふさわしいファブリックを模索している中で、これまで活用されていなかったテキスタイルであり、彼女がとても気に入るビニールテキスタイルに出会う。人々が数ある中の材料のひとつとしか見なかったものにSandyは新しいビジネスのチャンスを見い出した。

「糸の耐久性、材質に本来備わっている光沢、デザインへの多様性、そして何より洗える素材であるということが今も変わらずインスパイアされる点」と彼女は言う。そして、現在世界中の家庭や高級レストランで使われているビニールプレイスマットとフロアマットがChilewich独自のプロダクトラインとして発売される。

チルウィッチ・ランチョンマットのテキスタイル

【2001年】日本総代理店契約を締結

【2008年】プレス加工を施した新シリーズ

Pressedシリーズは織物では再現できないデザイン・透け感・色が実現できchilewichの新たな定番シリーズとなる。

チルウィッチ・ランチョンマットのDots柄

【2011年】Faux Bois

シルクスクリーン技術をもとに驚くほど巧みに樹木の模様を表現したシリーズ。※生産終了

チルウィッチ・ランチョンマットのFaux Bois柄

【2012年】Cowhide

チルウィッチ・ランチョンマットのカウハイド柄

本物の牛皮に見えるエンボス(凹凸)加工のプリントが施された大胆な模様を表現したシリーズ。※生産終了

【2012年】ニューヨークの事務所移転

【2013年】Manhattan Tray

ホテルのルームサービスのように100種類以上のチルウィッチ製品を合わせて使用できる金属製トレー。※生産終了

チルウィッチのニューヨークの事務所

【2014年】アンビエンテ・デザインプラス受賞(ドイツ)

あえて昔の織機にスポットを当てた手の込んだ技法によるRibbon柄が世界最高峰のデザイン賞を受賞。※生産終了

チルウィッチのマンハッタントレー

【2014年】ニューヨークに直営店をオープン

チルウィッチのニューヨーク直営店

【2015年】Faded Floral

デジタルプリントにより繊細な花柄とフリンジを施したシリーズ。※生産終了

  チルウィッチ・ランチョンマットのFaded Floral柄

【2017年】OnEdgeシリーズ

テーブルのEdge(エッジ/端)に焦点を当てたシリーズ。※生産終了

  チルウィッチ・ランチョンマットのOnEdge柄

【2017年】EDITIONS-Blosck

様々な色彩を黒い表面上で実現するために手捺染により色を何層にも重ね合わせたシリーズ。※生産終了

  チルウィッチ・ランチョンマットのBlocks柄

【2018年】Market Fringe/Floormat

"からみ織り"という手法でロサンゼルスの織屋と共同開発した天然素材のテクスチャーを合わせ持つシリーズ。※生産終了

  チルウィッチ・ラグマットのMarket Fringe柄

【2019年】Tech Sleeves

デザイン・機能共に極限まで無駄を省いたPC・タブレットケース。※一部SALEコーナーで取扱い有り

  チルウィッチのタブレットケース

【2020年】Signal/Placemat & Floormat

バイカラーヤーンの巧みな配置により色の変化が楽しめる、意匠性の高いジャガード織りのテキスタイルです。

  チルウィッチ・ランチョンマット・ラグマットのシグナル柄

【2021年】Harp/Placemat

BlackとWhiteの大胆な水平と垂直の組み合わせによる相互作用により上質な質感とグラフィックな印象の「ハープ」。

  チルウィッチ・ランチョンマット ハープ柄

【2022年】Twist/Placemat & Floormat

オプ・アート(Optical Art)という、錯視や視覚の心理的原理を利用した、絵画や彫刻の様式をヒントにしたテキスタイルです。

  チルウィッチ・ラグマットのツイスト柄

【2023年】Sampler/Placemat&Floormat

ダーニングという衣類の修復・補強をするヨーロッパのお繕いの技法を取り入れたテキスタイルで、チルウィッチの高い技術を感じられる一品です。2023 NYC×DESIGNアワードのTabletop部門のファイナリストに選ばれました。

  チルウィッチ・ランチョンマットのサンプラー柄

【2024年】Botanic/Placemat&Floormat

スタジオ近郊の花の問屋街「ニューヨーク・フラワー・ディストリクト」を訪ねることからはじまりました。デザイナーたちはそこで仕入れた色とりどりの花を紙に並べ、スプレーを吹きかけて花のシルエットをデジタルコラージュし、出来上がったイメージを生地に織り込みました。

  チルウィッチ・ランチョンマットのボタニック柄

【2024年】Spark/Placemat&Floormat

防染技術に着目し、何度も何度もスケッチを繰り返すことで生まれました。ダイナミックなクロスハッチング(複数の交差線から陰影を作ること)と暖かみのある配色がインテリアを彩ります。

  チルウィッチ・ランチョンマットのスパーク柄

毎シーズン(年2回)の新コレクションを発表するために、建築家の夫Joe Sultanと共に新しい糸の開発や製法を常に探求し、研究開発に情熱を注いでいます。

chilewichの商品ページ

チルウィッチの商品開発